自分でできるセルフリンパマッサージの方法をご存知でしょうか？ リンパマッサージと聞くとなんだか難しそうな印象がありますが、実はとても簡単で自宅でできるほどシンプルなのです。
全身には800種類ものリンパ節が存在し、このなかを流れるリンパ液をリンパマッサージによって流せばむくみが解消されたり小顔になったりと、ダイエットや美容に良いことづくめなのです。当記事では目的別におすすめのリンパマッサージのやり方をご紹介します。
自宅で出来る簡単セルフリンパマッサージの方法を覚え、理想の美顔やほっそり美脚に近づきましょう！
【1】むくみを流して小顔ゲット！フェイシャルリンパマッサージ
冷えや塩分のとりすぎ、猫背などの悪姿勢、ストレスなど顔は色々な要因でパンパンにむくんでしまいます。むくみのないすっきり小顔を手に入れるためには、フェイシャルリンパマッサージを行って老廃物や余分な水分の排出を促すことが重要です。
顔のむくみを解消するためには手のひらを使い、アゴ、口角、目の下の各部位からこめかみに向かって優しくリンパを流します。両手を使って左右同時に施術することがおすすめ。
中指と薬指の腹を使い、目元を囲むように円を描きながら外回りに5回リンパを流します。続いて鼻筋のリンパを流す際は、上下に5回さすりましょう。
最後に、親指以外の4本の指の腹を使っておでこのリンパを流します。まず眉毛のすぐ上辺りに手を添えたら、中央から外側へと向かって5回。続いて眉上から生え際に向かって5回リンパを流してください。
【2】ほうれい線を消す！ためしてガッテン流リンパマッサージ
リンパマッサージの種類によっては、口元にあらわれるほうれい線を薄くすることも可能です。ほうれい線は年齢とともに目立ちはじめるエイジングサインのひとつ。口周りの老化が気になったら、『ためしてガッテン！』（NHK）で紹介されたリンパマッサージを行ってみてください。
リラックした状態で両方の肩を後ろ側に引くように回してください。このとき、手をダランとおろした状態で肩を回してもOK。楽に感じる姿勢で行ってください。
肩を回す際のポイントは、鎖骨上部のくぼみを動かすように意識すること。鎖骨リンパ節は詰まりやすいため、しっかり動かすことで体のめぐりを改善します。
肩を回し終えたら、鎖骨に人差し指と中指の腹を当てて円を描くようにクルクルと3回さすります。大切なのは、鎖骨の皮膚をこするのではなく、一緒に動かすこと。このとき皮膚をこすってしまうと色素沈着を起こす恐れがあります。
耳のすぐ下あたりはリンパが溜まりやすい箇所。ここを同じようにさすったら、人差し指と長指で耳を挟むようにし、鎖骨の方へと指を滑らせてリンパを流しましょう。
肩の端から鎖骨の方へと手を滑らせたら、次は肩甲骨の方から鎖骨へ向けてリンパを流してください。
最後にうなじ周辺、髪の毛の生え際あたりから鎖骨に向かって後ろから前へと手を滑らせたら完了です。リンパマッサージによって顔のむくみが解消され、口元のほうれい線を薄くすることができます。
【3】デコルテすっきり！鎖骨リンパマッサージ
全身のむくみによってデコルテ部分がむくみ、鎖骨が埋没していると太っているような印象に見られがち。また実年齢よりも上に見られる原因でもあるため、鎖骨リンパマッサージを行ってすっきりしたデコルテを手に入れましょう。
手を軽く握り、指の表面を使って胸からわきにかけてをマッサージします。このとき∞のマークを描くようにすると良いです。わきの下のリンパ節までしっかりもみほぐしておきましょう。
人差し指と中指で耳を挟んだら、後ろ向きにクルクルと円を描くように揉みほぐします。耳の下にある耳下腺のリンパが流れるため、じんわりと体が温まるのを感じるはずです。
最後に5本指の腹を使い、リンパを鎖骨リンパ節に向かって流すイメージで上から下へと強めに撫でましょう。デコルテ周辺の老廃物が解消されればキレイな鎖骨が手に入りますよ。
【4】シワやたるみを撃退！首の老化を防止するリンパマッサージ
意外にも年齢があらわれやすいのが首元。首に入った横ジワやたるみは老廃物が溜まっていることで引き起こされている場合があります。
首のリンパマッサージを行うにはまず鎖骨の中心辺りから肩の方へ向かってなでるようにリンパを左右で各2〜3回ほど流します。リンパマッサージの摩擦を軽減するためにボディクリームや乳液を使うこともおすすめです。
鎖骨から耳へ向かって斜めに伸びる首筋の筋肉を引き上げます。このとき首を反対側に傾けることがポイント。親指を除いた4本の指を使い、包み込むように撫でると良いです。
首を元に戻しながら、②の動作で耳の後ろまで来た手を今度は肩の方へとさすりましょう。②〜③の動作を反対側も行ってください。
最後に、首を挟むよう両肩に両手を添えたら圧力をかけます。顔は天井に向け、肘は床に向かって下げるように行ってください。これによりシワやたるみのない若々しい首元が手に入ります。
【5】理想のほっそり脚！下半身リンパマッサージ
立ち仕事をしていたり冷え性の場合は、夕方にかけて脚がむくみやすい傾向にあります。朝はなんともなかったのに、夜になると靴やパンプス、ブーツがきつくなるという場合は、脚がむくんでいる証拠。ふくらはぎリンパマッサージを行って、むくみのないほっそり脚を目指しましょう。
ふくらはぎリンパマッサージを行う際はマッサージクリームやマッサージオイルの使用がおすすめ。手を軽く握ったた状態で指の関節を使い、外側と内側のくるぶしの周辺とアキレス腱周辺を優しく揉みほぐしてください。
足首から膝裏へと向かい、手を使って上へ上へと引き上げるイメージでマッサージをしていきます。この動作でふくらはぎのむくみが軽くなりますよ。
手を使い、ひざの裏から足のつけ根周辺のリンパ節まで引き上げるようにマッサージしたら完了です。ふくらはぎリンパマッサージをを毎日の習慣にすれば、むくみにくい脚を手に入れることができますよ。
リンパマッサージをするとトイレが近くなるのはなぜ！？
「リンパマッサージを行うとトイレが近くなる」という噂がありますが、これはリンパマッサージによってデトックス効果が表れている証拠です。デトックスとは体内の老廃物や毒素を排出すること。
ちなみに古い細胞やアンモニア、尿素・尿酸などが老廃物に、食品添加物や摂りすぎた水溶性ビタミン、有害ミネラルや最近などが毒素に分類されます。これらはリンパ液によって一度リンパ節に集められ、これが血管に送られて腎臓で尿になり、体の外へ排出される仕組みです。
リンパマッサージを行うと、リンパ管やリンパ節に刺激が加わることでリンパ液の流れが促進され、老廃物や毒素がより早く尿として体の外へと排出されます。そのため尿意を催しやすいのです。ちなみにリンパマッサージ後に表れやすいのは次のような症状です。
- 尿の回数の増える
- 量が増える
- 臭いが強まる
- 色が濃くなる
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